こころがホッコリー

ただイカしたRubyistになりたい人生だった。

数学パズルでIQゴリラ並と判定を受けたミジンコがお世話になっているRubyの便利メソッドたち

dodosoft Advent Calendar 2016 6日目です。

www.adventar.org

dodosoftって何? という方は、こちらのエントリーをどうぞ。

okoysm.hatenablog.jp

目次

本日のお品書きはこちら。

自己紹介

Twitterではミジンコのアイコンで活動しています、@muramurasan です。
週末は dodosoft の輪読会に参加したり、デザイン思考の大学講義に出席したり、もくもくしたりしています。
普段はRuby On Railsを扱い、ECサイトのバックエンド部分を開発・保守しています。

本題

さて、本題です。 本記事では、ミジンコな私が、通称:数学パズル という本をRubyで解くのに、よくお世話になっている便利メソッドたちを紹介したいと思います。

プログラマ脳を鍛える数学パズル シンプルで高速なコードが書けるようになる70問

プログラマ脳を鍛える数学パズル シンプルで高速なコードが書けるようになる70問

ちなみにゴリラのIQは 70〜90 らしいです。意外と高いですね。

each_with_index

配列の中身をぐるぐる回しながら、インデックス(番号)を数え上げてくれます。
変数 i を定義して、インクリメントして......なんてコードを書かなくて済むので重宝します。

コード

array = ["Ruby", "On", "Rails"]
array.each_with_index { |item, i| puts "#{i}:#{item}" }

実行結果

0:Ruby
1:On
2:Rails

include?

配列の中に、指定の値が存在するかチェックしてくれるメソッドです。
配列ぐるぐる回して探索する......なんてコードを自分で書かなくてもいいわけですね。

コード

array = ["Ruby", "On", "Rails"]
puts array.include?("Rails")

実行結果

true

combination

配列から引数n個の要素を選んだときの組み合わせを数え上げてくれます。
地味に使いどころ少ないですが、組み合わせを数え上げる問題は瞬殺で解くことができます。

コード

# encoding: utf-8
array = ["生ハム", "メロン", "アイス", "キャンディー"]
array.combination(2) { |a, b| puts "#{a}#{b}" }

実行結果

生ハムメロン
生ハムアイス
生ハムキャンディー
メロンアイス
メロンキャンディー
アイスキャンディー

repeated_combination

配列から引数n個を選んだときの重複組み合わせを数え上げてくれます。
例えば、以下のような3食のメニューの組み合わせを吐かせたりすることができます。

コード

# encoding: utf-8
menu = ["和食", "洋食", "中華", "なし"]
menu.repeated_combination(3) {|a, b, c| puts "朝:#{a} 昼:#{b} 夕:#{c}" }

実行結果

朝:和食 昼:和食 夕:和食
朝:和食 昼:和食 夕:洋食
朝:和食 昼:和食 夕:中華
朝:和食 昼:和食 夕:なし
朝:和食 昼:洋食 夕:洋食
朝:和食 昼:洋食 夕:中華
朝:和食 昼:洋食 夕:なし
朝:和食 昼:中華 夕:中華
朝:和食 昼:中華 夕:なし
朝:和食 昼:なし 夕:なし
朝:洋食 昼:洋食 夕:洋食
朝:洋食 昼:洋食 夕:中華
朝:洋食 昼:洋食 夕:なし
朝:洋食 昼:中華 夕:中華
朝:洋食 昼:中華 夕:なし
朝:洋食 昼:なし 夕:なし
朝:中華 昼:中華 夕:中華
朝:中華 昼:中華 夕:なし
朝:中華 昼:なし 夕:なし
朝:なし 昼:なし 夕:なし

permutation

combinationと違い、こちらは配列から引数n個の要素を選んだときの順列を数え上げてくれます。

コード

# encoding: utf-8
array = ["", "", ""]
array.permutation(2) { |a, b| puts "#{a}#{b}" }

実行結果

あか
あお
かあ
かお
おあ
おか

発展

せっかく便利なメソッドなので、発展も紹介しておきます。
例えば、(都合の良い問題ですが)
「とある文字列から5文字選択した場合、回文はいくつ出来上がるか」 といった問題を瞬殺で解くことができます。

コード

STR = "APPLEPEN"
p STR.split("").permutation(5).map(&:join).select { |a| a == a.reverse }.uniq

実行結果

["PEAEP", "PEPEP", "PELEP", "PENEP", "EPAPE", "EPPPE", "EPLPE", "EPNPE"]

repeated_permutation なんてのもありますが、使ったことがないミジンコなので、割愛します。

product

これめちゃめちゃ使えます。
複数の配列を組み合わせて、その組み合わせを配列にして返してくれるというものです。
セットメニューを作り上げる例を見てみましょう。

コード

main  = ["ビーフ", "チキン"]
sub   = ["サラダ", "スープ"]
drink = ["コーヒー", "紅茶"]
main.product(sub, drink).each { |set| puts set.join(", ") }

実行結果

ビーフ, サラダ, コーヒー
ビーフ, サラダ, 紅茶
ビーフ, スープ, コーヒー
ビーフ, スープ, 紅茶
チキン, サラダ, コーヒー
チキン, サラダ, 紅茶
チキン, スープ, コーヒー
チキン, スープ, 紅茶

おわりに

書いてみると、半分以上がリファレンスのコピペになってしまいました。
ピックアップして紹介するのが目的の記事なので許してください......。

数学パズルは、dodosoftのメンバーと一緒に解くことがあるんですが、(みんな言語バラバラ)
Rubyは便利メソッドが多すぎるので、「卑怯だ!」と言われることがよくあります。いいんです。いーんです。
Rubyはいいぞ。」

CodeClimateのカバレッジ測定が、従来の設定で動かなくなったので修正してみた

Code Climate + Circle CI でRubyプロジェクトのコードカバレッジを計測しようとしてみたところ、
codeclimate-test-reporterのバージョンが上がっていて、
従来の設定(ネットに転がっているもの)では動かなくなっていたので、修正した部分を備忘録として残しておきます。

従来の設定

まず、従来の設定です。
spec_helper.rbに、以下のように書く、という情報が多く見受けられました。

require "simplecov"
require 'codeclimate-test-reporter'

SimpleCov.start do
  add_filter "/vendor/"
  add_filter "/spec/"

  formatter SimpleCov::Formatter::MultiFormatter[
              SimpleCov::Formatter::HTMLFormatter,
              CodeClimate::TestReporter::Formatter
            ]
end

これで、rspecを回してみると、以下のようなエラーが出ます。

Formatter CodeClimate::TestReporter::Formatter failed with CodeClimate::TestReporter::Formatter::InvalidSimpleCovResultError: undefined method `values' for #<SimpleCov::Result:0x007fb06257bdd0> (/Users/ym/.rbenv/versions/2.0.0-p647/lib/ruby/gems/2.0.0/gems/codeclimate-test-reporter-1.0.3/lib/code_climate/test_reporter/formatter.rb:21:in `rescue in format')

知らんがな(´・ω・`)

正しい設定

正しい設定はこちらです。まず、同じくspec_helper.rbを書きます。

require "simplecov"

SimpleCov.start do
  add_filter "/vendor/"
  add_filter "/spec/"
end

更に、CircleCIの方で CODECLIMATE_REPO_TOKEN=<token>GUI上で設定*1した上で、
bundle exec codeclimate-test-reporter を実行するよう circle.yml に仕込む必要があります。

test:
  override:
    - bundle exec rspec
    - bundle exec codeclimate-test-reporter

これで、カバレッジを測定した結果を、CodeClimateに送信してくれるようになります。

おわりに

今回の変更のくだりは、公式ドキュメントに書いてあります。

https://docs.codeclimate.com/docs/ruby

が、bundle exec codeclimate-test-reporter の実行を、CIツール側でどう設定するのかまでは書かれていなかったので、今回設定するのに苦労しました。

なお、Travis CIに対応させる方法は、こちらの記事が参考になります。(CircleCIに対応させる上で、私も参考にしました)

web-salad.hateblo.jp

link_toでページ内リンクとclass指定を共存させる方法

やろうとして、ちょっと詰まったので忘れないうちにメモ。

<a class="button" href="#about">LEARN MORE</a>

こんな感じのHTMLをlink_toで生成したいとする。

<%= link_to("LEARN MORE", anchor: "about", class: "button") %>

これだと駄目。

<%= link_to("LEARN MORE", { anchor: "about" }, class: "button") %>

こうやって、明示的に二番目のパラメータをHashにすることで、うまくいった。
こうすることで、class: "button" をHTMLパラメータ(三つ目のパラメータ)として認識させることができるんだと思う。

と考えると、上記であげた駄目な例は、以下の書き方と同義かな?

<%= link_to("LEARN MORE", { anchor: "about", class: "button" } ) %>

「プログラマ脳を鍛える数学パズル」の問題をRubyで解いてみた #7 (Q:18)

プログラマ脳を鍛える数学パズル」の回答記事、第7回目です。

問題文については、残念ながら転載が禁止されていますので、本連載(?)では自分の回答コードのみを掲載していきます。
気になってしまった方は、本を実際に購入し、解いてみることをオススメします。

Q18「ショートケーキの日」の回答コード

この連載では、模範解答とは異なるアプローチやコーディングスタイルで解けた場合に限って、ブログに投稿しています。
コード中で使っている、measure doについては、過去記事で書いているので、こちらをご参照ください。

平方数の組み立てをさぼっていますが......
模範解答その1より早く、模範解答その2よりわかりやすく、どちらの解答よりも短いコードを書けたのではないかと思います。
以下、計測結果。

$  paiza ruby puzzle18.rb
[1, 15, 10, 26, 23, 2, 14, 22, 27, 9, 16, 20, 29, 7, 18, 31, 5, 11, 25, 24, 12, 13, 3, 6, 30, 19, 17, 32, 4, 21, 28, 8]
      user     system      total        real
  1.670000   0.010000   1.680000 (  1.670901)
$  paiza ruby puzzle18_1.rb
32
[1, 8, 28, 21, 4, 32, 17, 19, 30, 6, 3, 13, 12, 24, 25, 11, 5, 31, 18, 7, 29, 20, 16, 9, 27, 22, 14, 2, 23, 26, 10, 15]
      user     system      total        real
  2.650000   0.020000   2.670000 (  2.671720)
$  paiza ruby puzzle18_2.rb
32
[8, 28, 21, 4, 32, 17, 19, 30, 6, 3, 13, 12, 24, 25, 11, 5, 31, 18, 7, 29, 20, 16, 9, 27, 22, 14, 2, 23, 26, 10, 15, 1]
      user     system      total        real
  0.280000   0.000000   0.280000 (  0.286056)

模範解答2はやっぱり早いですね。

「プログラマ脳を鍛える数学パズル」の問題をRubyで解いてみた #6 (Q:17)

プログラマ脳を鍛える数学パズル」の回答記事、第6回目です。

問題文については、残念ながら転載が禁止されていますので、本連載(?)では自分の回答コードのみを掲載していきます。
気になってしまった方は、本を実際に購入し、解いてみることをオススメします。

Q17「30人31脚に挑戦!」の回答コード

今回から、模範解答とは異なるアプローチで解けた場合に限って、ブログに投稿していきたいと思います。 コード中で使っている、measure doについては、過去記事で書いているので、こちらをご参照ください。

模範解答その1では、1人ずつ男子か女子を配置していく力任せなやり方でした。 対して、今回の私の解答では、女子の配置のみを考えており、模範解答1よりは軽量な結果が出ています。 以下、計測結果。

$  paiza ruby puzzle17_1.rb
2178309
      user     system      total        real
 10.390000   0.080000  10.470000 ( 10.747219)
$  paiza ruby puzzle17.rb  
2178309
      user     system      total        real
  1.730000   0.010000   1.740000 (  1.740072)

模範解答2が最速なのは疑いようがありませんが、パッと見のわかりやすさを残しつつ高速なコードを書けて良かったです。