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コモディティ化するエンジニア

組み込み系のSI屋から、Railsを扱うWeb系のベンチャーに転職した筆者が、日々ミジンコなりに情報を綴るブログ。

転職して半年。SI屋からWeb業界に転職したい、真面目すぎる方へ贈る3つのこと。今思えばやっておきたかった6つのステップ

私と同じ境遇(SI屋出身)・性格(真面目と言われる)で、どうしてもWeb系の企業へ転職したい方へ。
今自分が思うことを、実際に体験してきたことを添えて、敢えて等身大で書きます。目次は下記の通りです。

  • 転職を決意してから今までに自分が体験/思考してきた3つのこと
    1. 転職のキッカケは言語化できなくてもいい
    2. さあ、転職活動だ。面接で人間扱いされなくても、自分のペースで力をつける
    3. 転職後、他人と比べて悲観しない。他人の良い影響を取り込む
  • 今思う、転職までにやっておきたかった6つのステップ
    1. 希望する業界でメインに使われている言語のチュートリアルを実施する
    2. ひたすらCodeIQやpaizaの問題を解き続ける
    3. 初学者向けの勉強会やハンズオンにいくつか参加する
    4. GitHubに1作品以上をコミットする
    5. Web系の業界をそれでも志望するか判断する
    6. 最近の技術トレンドを取り扱っている勉強会に参加しつつ、転職活動を始める

ネガティブな記述も散見されるかと思いますが、以下、何かしら参考になることがあれば幸いです。

転職を決意してから今までに自分が体験/思考してきた3つのこと

1. 転職のキッカケは言語化できなくてもいい

理由をうまく言語化できないけれど、
「今の会社に、今のままいると、自分はダメになるんじゃないか」
「5年後、自分は何をしているんだろう。想像できない。苦しい」
と思うことありませんか?
私は思っていました。 Web系に就職した同期と比べ、成長の速度が遅いと感じる日々を過ごしていました。

自覚はありませんでしたが、こうして 悶々思い悩むこと自体が業務内外での成長を妨げていた ように思います。
幸い、私の場合は前職の上司やOJTリーダーに恵まれ、業務内では多くの基礎を叩き込んでもらえました。
それでも、振り返ると、今ほど日々の業務での勉強になった感や、「明日何しよう」という前向きな気持ちはなかったように思います。
モヤモヤッと、鬱々とした気持ちが湧いてきた時、それは転職というより、
日々、自分が期待した方向に、期待したペースで成長できていないことへのサイン と思った方がいいかもしれません。

2. さあ、転職活動だ。面接で人間扱いされなくても、自分のペースで力をつける

というわけで、転職活動を右も左もわからない状態で始めたわけですが、とある企業の面接にて、
「貴方はGitHubに自分で書いたコードをあげたことがありますか?」
と面接官に問われて「いいえ」と答え、 その場で採用のメモをとっていたノートPCを閉じられたことがあります。
過激なことを書いているように見えますか? 実際にあった出来事ですし、面接官の心中を考えると、誇張したものでもないと思っています。
(お世話になったWeb系の業界に強い転職エージェントにも同じことを言われました)

GitHub でコードをコミットしていないようなエンジニア、つまり、SEとはいえ日常的にコードを書いていないエンジニアは、無価値と判断されることがあります。
実際、この業界にいて勉強会に参加したり、Twitterを眺めていると、ここまで過激な言い方かはさておき、同意見はチラホラ見かけます。
が、 実際のところ、SI業界に居た人間にとって、GitHubなんて浮世離れした存在です。
コード管理はSubversionや自社システムがメインですし、そもそも趣味でコードを書こうにも、残業・休日出勤の連続で時間を割くことができない、という人もいます。
そんな中で、Web系の業界が求める平均的な(Web系スキルの)成長速度、成長に対するコミットメント・行動を起こすのは不可能です。
とはいっても、無策で挑むのも、私のような思いをして終わることでしょう。あるいは望まぬ企業へ着地してしまうかもしれません。
(それでも私は、運よく、総合的な部分を買われ、今の企業にめぐり合うことができました)

3. 転職後、他人と比べて悲観しない。他人の良い影響を取り込む

Web系の業界はスピード感があって、本当にできる人が集まってきます。
SIはバランス感覚や、精神的タフさ・堅実さに優れた人が多いと私は思っていますが、
Web系業界の人は、応用が即効くスキルを幅広く備え、それらを驚異的な成長力で伸ばしている人が多いです。
嫌な言い方をすれば、自分よりも初期値も、成長力も高い人が多く存在する わけです。
そんな中で、他者と比べながらSI時代のバランス感覚で業務を行うのは、心の自殺行為です。
周りも、SI出身で自信のない人間だからといって特別扱いはしませんから、尚更のことです。
(誤解のないように付け加えておきますが、SIにも意思を持って自己研鑽に励み、Web業界の人にも負けない成長を続ける人は多く居ます)

せっかく、Web業界に来て、勉強・成長できる環境に身を置いたのに、自分自身への重圧に負けては意味がありません。
周囲と比べて焦ってしまうかもしれませんが、落ち着いて自分の成長を振り返ってみましょう。
きっと、 転職前の自分よりも、より早く、より望む方向に成長できている自分がいるはず です。
自分が昔の自分よりも、望んだ方向に伸びているかと向き合いましょう。他人と比べても仕方がありません。他の人から良い影響をもらって、自分に還元しましょう。

それでも、モヤモヤッと、鬱々とした気持ちが湧いてくる場合、1で述べた通り、転職を考えるタイミングなのかもしれません。

今思う、転職までにやっておきたかった6つのステップ

ここまで「転職をするまで」、そして「転職後に思ったこと」を書いてきました。
最後に回してしまいましたが、 「では実際、何をしてこればよかったのか?」 について書こうと思います。
Web業界を志すにあたって、「自分への自信」と「実力」を順当に身につけるため、以下のステップを踏んでくると良かったな、と思っています。
(ちなみに当時の自分は1までしかやっていません)

1. 希望する業界でメインに使われている言語のチュートリアルを実施する

Rails界隈ならば、ミニツク(※現在閉鎖中)、Railsチュートリアルあたりを一周してみましょう。 何をするにも、その分野の基本的な知識は必要です。何かしらの言語をかじっていれば、このステップはそう難しいものではないと思います。
私は、変化が激しく、保守派には厳しい、Railsを扱う企業を望んでいました。Web系の言語経験が皆無な方は、この段階である程度、学ぶ言語を絞っておいた方がいいと思います。
(Railsしかやってきていないからといって、PHPを扱う企業に受からないではありません。実際に取り組んできたという事実と、Web系の開発基礎が身に付いていることが大事です)

railstutorial.jp

2. ひたすらCodeIQやpaizaの問題を解き続ける

基礎を勉強しただけでは、自信と、手がなかなかついてきません。
ここで紹介したいのがCodeIQや、paiza といったサービスです。
これらのサービスでは手を動かして問題を解きながら、知識を定着させることができます。
知識がつき、手が動くようになると、自然と自信もついてきます。
paizaならば最低Bランク、可能ならばAランクを目指します。

codeiq.jp

paiza.jp

私が現在も活用しているのがpaizaなのですが、問題を解き、ランクが上がることで、企業からスカウトメールが届くようになります。
実際にはスカウトメールが来たからといって、即内定、ということはないのですが、 自分が確実に成長しているという自信には繋がることでしょう。

3. 初学者向けの勉強会やハンズオンにいくつか参加する

そして、平行して、最近の技術トレンドの記事を毎日1つでいいから読む。
面接では 「興味を持っている技術はなんですか?」 とよく聞かれます。
正直、「知らねーよ」なんですが、 面接の中で深掘りして答えられる状態にしておくのは大切です。
勉強会やハンズオンに参加するのは、この後の4のステップの種まきです。イベントに参加しているうち、何かを作りたい欲が湧いてくることでしょう。
「勉強会の探し方がそもそもわからない......」という方は、下記のサービスで勉強会の検索および参加登録ができますので、覗いてみましょう。

connpass.com

www.doorkeeper.jp

eventdots.jp

特に dots. は、大人数向け(かつ土日開催)で、最新の技術トレンドにフォーカスを当てたイベントが定期的に開催されるので、小まめにチェックすると良いでしょう。
(自分にとってレベル感が高すぎる勉強会を引いてもめげない! 素直に現状を認めて、今の自分よりもわかることが多くなるよう目指す!)

4. GitHubに1作品以上をコミットする

本当に、背伸びしなくていいです。 ここまで読んでくれた熱心な方です。 壮大な作品を作りたい気持ちはわかります が、本当に小さいアプリでいいんです。
最初はやる気が湧かなくても、「ものづくりを楽しめるか」という適正検査だと思って、取り組んでみましょう。

5. Web系の業界をそれでも志望するか判断する

4のものづくりに取り組んでいて、最後までやる気が起きないかもしれません。
私見ですが、そのような方は、Web系の業界、特にアプリケーションエンジニアに向いていないかもしれません。
業務は業務として、ストイックにこなせる人もいます。
が、私はそれが無理な人間です。日常のスキルアップと業務のリンクを求めてしまうからです。
本記事を読んでいる方が、この項目をどう思われるかはわかりませんが、別の業界を目指した方が幸せなのではないかと、私は思います。

6. 最近の技術トレンドを取り扱っている勉強会に参加しつつ、転職活動を始める

Wantedlyなどで、職場見学をさせてくれるところで空気感を掴むのも良いでしょう。
6まで転職活動開始を引っ張る理由ですが、まず、「5でものづくりを楽しめなかったら諦めて欲しい」というのがあります。
転職は一大イベントです。一度会社を変えてしまうと、実際にはなかなか次....とは行けないものです。
私はたまたま良い転職先に恵まれましたが、業界転換にあたって、会社の良し悪しを判断できるだけの知識と、論理武装は必要だと思っています。
3 の時に参加してきた勉強会やセミナーについて、この頃には、より興味をもって、自分事として面接の中で話せるようになっているはずです。

最後に

正直、これらのステップを踏まなくても、それなりに前職で打ち込んできた方や、ポテンシャルのある方、企業風土と相性の良い方には内定が出ます。
また、業界のトレンドや知識に疎く、企業選びを間違ってしまった方についても、あなたの勤勉さを好んだ何かしらの企業から運悪く内定をもらえるかもしれません。

そうならないよう、私のように

  • 自分に自信を持てないタイプ
  • 周囲から「真面目すぎる」と言われる
  • Web業界について知識がまだまだ疎い
  • それでも、Web業界に転身したい

という方は、今回紹介した6つのステップを参考にしてみていただけると幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。本記事が、どなたかの、何かしらの参考になればと願います。